日大アメフト部の騒動について
どうも、GKJUMPMANです。
今回は今話題になっているアメフトの騒動について
私が思うことをお伝えしていきたいと思います。
今回は関西学院大学(以下:関学)と日本大学(以下:日大)の定期戦で起きた出来事。
守備側の日大の選手が関学のクォーターバックに対して
悪質なタックルをして、関学の選手を負傷させてしまいました。
私は高校時代アメフト部に所属していましたので、
一通りのルールはもちろん把握していますし、
たまにアメリカのNFLの試合も見たりしますので、
このプレーがいかに悪質だったかは分かります。
基本、アメフトというのは、ヘルメット、ショルダーパッドを付けているため、
思い切ったプレーをすることができるスポーツです。
なので、プレーのスピードは常にフルスピードです。
そのため、パスを投げるポジションであるクォーターバックに対しては、
投げた直後であれば、タックルしてもOKとされています。
(フルスピードで行っているため急には止まれません)
しかし、今回問題となっているシーンは、
投げ終わってから数秒経っており、
無防備の状態であるガン額の選手の背後からのタックルだったので、
明らかな反則行為です。
結果、関学の選手は全治3週間のけがを負うこととなりました。
最初映像を見た時、競技をやっていた人間として目を疑いました。
悪質なプレーにも関わらず、日大・内田監督の試合後のコメントもNGでした。
「選手も必死。あれぐらいやっていかないと勝てない。やらせている私の責任」と。
これを聞いて私は
「まず、選手が悪質なプレーをしないように指導して勝たせるのが、監督の務めでは?」
と思いました。
この騒動を受けて、関東学生アメリカンフットボール連盟が動き、
背後からのタックルが規則の「ひどいパーソナルファウル」に該当すると判断、
反則行為をした日大選手の対外試合への出場禁止を発表。
日大・内田監督にも厳重注意。
これに対して日大アメフト部は、一連の騒動を謝罪するコメントを発表したが、
関学は、日大側にさらなる対応を要求。
抗議文を提出し、監督、守備選手からの正式な見解などを求めた。
それに対しての返事を踏まえて、関学側は5月17日に記者会見を開き、
日大から受け取った回答書の内容や見解を明らかにしました。
回答書には、悪質なタックルについて、指導者はルールに基づく『厳しさ』を求めたが、
選手の受け取り方に乖離(かいり)があったと説明。
「意図的な乱暴行為を行うことなどを選手へ教えることは全くございません」
などと選手の意思でやってことを主張するような内容が記されていたそうです。
関学・鳥内秀晃監督はこの点について、
「なぜプレーが起きた時点で指導しなかったか」
「昨年はルールの範囲内でプレーしていた選手が、
なぜ突然、このような意図的でかつ悪質な行為に及んだのか」と疑問をいただいたそうです。
こう思うのは当然だと思います。
アメフトというのは1プレー、1プレー戦術が異なるため、
相手の攻撃パターン、守備体系などを試合中にビデオ撮影して
スカウティングするので、選手のプレースタイルも把握できます。
ケガをした選手や保護者に直接の謝罪がなかったことに遺憾の意を表明し、
「現時点で私たちが求めている誠意ある回答とは言えない」と一蹴した。
まず、相手をケガさせてるんだからちゃんと謝ろうや、大人なんだし…
最低限のルールすら守ってない時点で私はカチンと来ましたよ。
関学サイドに言われてからその後謝罪に行ってましたが、流石に遅すぎると思いました。
そんな中、5月19日についに日大・内田監督が監督を辞任する意向を表明。
ケガをした選手や保護者に会って直接謝罪した後、報道陣に対して、
「一連の問題はすべて私に責任があり、監督を辞任します」と説明。
21日に辞任届が受理されました。
ただ、反則行為の指示については「関西学院大学から質問状が来ている。真摯(しんし)に受け止め調査して回答したい」と述べ、明言を避けた。
正直、詳細を一切説明することなく、辞任したことで
『逃げたな』と思いました。
そして、5月22日についに悪質なタックルをした日大の選手が会見を開きました。
まだ若干20歳の大学3年生です。
そんな子が「匿名や顔出ししなければ謝罪ではない」ということで、
名前も公表して顔出しして会見に臨みました。
この対応は非常に勇気のいる行為だと思いますし、素晴らしかったと思います。
(タックルをしてしまったことは、勿論NGですけど)
そして、会見では、「監督、コーチから指示があった」
と今まで日大側が主張してきたことを真っ向から否定する発言でした。
悪質なタックルをしてしまった日大の選手は
U-19以下の日本代表にも選ばれるほどの選手でした。
そして、世界大学大会へも招集されていましたが、
日本代表辞退の強要をされて、それを呑まされて、
干されて、追い詰められて、
「関学QBを潰すなら出してやる」とか
「秋の公式戦に関学QBが怪我してでれなくなったら得だろう」
など選手に圧力をかけて、追い詰める発言をしたことは卑劣極まりないです。
やってはいけないことだと分かっていても、
試合に出たかった気持ちが強かったんだと思います。
それでこのような反則をしてしまったんだと思います。
この一件を受けて、選手は
「選手を続けたくない。続ける気もない」と引退を示唆。
往生際の悪い大人たちのせいで、
未来のある若者の未来が大好きだったアメフトができなくなってしまいました。
犯してしまった事はもちろんいけないことではありますが、
会見に登場した選手の勇気のある行動は称えるべきだと思います。
今回の件で逃げまくってる大人達よりもちゃんと誠意のある対応してましたし、
逃げまくってる連中よりもよっぽど大人でしたし、
覚悟をもって会見に臨んでいたのが伝わりましたし、感動しました。
それと同時に20歳の子に何てことさせてるんだと胸が痛くなりましたし、
怒りもこみあげてきました。
あと、アメフトはヘルメットやショルダーパッドを付けてプレーするため、
加減せずに思いっきりぶつかり合う、常に危険と隣り合わせのスポーツです。
そのため、試合前の円陣などで
「相手を倒すぞ!」や
「絶対勝つぞ!」など
掛け声をかけて気合を入れる必要があります。
かと言って、「相手を潰せ!」と言って、
言葉通り相手にケガを負わせて再起不能にするわけではありません。
あくまでも、ちゃんとルールに乗っ取った上で戦術を駆使して
勝利を目指してみんな全力で戦っています。
試合中にケガをすることもありますが、
それは相手を傷つけようとして起こったケガではなく、
思いっきり戦いあって、両者がぶつかりあっている結果であります。
個人的な意見ですが、今回の日大の様に
相手選手をケガさせることを指示するような監督、コーチがいる部は
存在しなくていいと思います。
廃部にしてしまえばいいと思います。
日大の選手の今後の人生が非常に心配です。
メディアも変に煽らず、周りの大人も静かに彼を見守ってほしいと思います。
彼にはまたいつかアメフトを好きになっていただいて、
アメフトにかかわるようになってほしいです。
それでは。
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